当院のピル治療方針

- 当院では、ピル処方の際は要診察とさせていただいております。
お顔を拝見することなくピルだけをお渡しすることはしておりませんので、ご理解ください。 - また、1年に1度は血液検査を行い、体の状態をチェックしております。
安全にご使用いただくために、定期的に行う検査にご協力ください。
低用量ピルの作用
- ピルとは、避妊を目的とした飲み薬の通称です。
服用すると妊娠時のようなホルモン環境を作り出すことができるため、着床や排卵を抑制することができるというのが、ピルの仕組みです。
毎日忘れずに服用することで避妊効果が高まるので、女性が自分の力で避妊をすることが可能になります。 - ピルの中でも最近主流となっているのが、副作用が大幅に軽減された低用量ピルです。
低用量ピルは安全性が高いだけでなく、避妊効果の他に生理痛が軽減されたり、出血量が減少したりする作用があると言われています。 - また、生理周期が安定するため、スケジュールに合わせて服用することで、生理のタイミングをずらすことも可能です。
ピル処方の流れ
1来院・問診
まずはお電話にて「ピル処方希望」の旨をお伝えいただき、来院ください。
アンケート形式で、ピルを希望する目的や最近の体調などについてお答えいただきます。2診察
医師と面談の上、さらに詳しくお話をお聞きします。また、超音波検査で子宮がんのチェックを行います。
3血圧測定・血液検査
ピル服用に問題がないか、血圧や血液を調べて判断します。
4説明
処方可能と診断された場合は、飲み方や注意点について、説明を受けていただきます。
その説明を守って服用するようにしてください。5処方
説明をご理解いただけたら、ピルを処方いたしますので、会計を済ませて薬をお受け取りになり、お帰りください。
※当院のピルは院内処方になります。
会計と同時に受付でお渡ししております。
緊急避妊・モーニングアフターピル
緊急避妊とは

- 避妊に失敗したり、避妊せずに性交渉を行ったりした場合に、緊急避難的に行う避妊方法です。
その最も一般的な方法が緊急避妊用の「アフターピル」と呼ばれる薬を服用する方法です。
性交渉後72時間以内に飲むことで、望まない妊娠を避けることができます。
避妊成功率は100%とは言えませんが、それでもかなり高い確率で妊娠を避けられることが実証されています。 - 緊急避妊ピルは、性交渉後から服用までの時間が短いほど効果が高くなります。服用が必要な状況になった場合には、できるだけ早く来院するようにしてください。
- ただし、緊急避妊用ピルはやむにやまれぬ事情があったときに一時的に使用する避妊法であることを覚えておいてください。
決して計画的に避妊をするための常用薬ではありません。
アフターピルで避妊ができる仕組み
- 緊急避妊ピルには、排卵を抑制する、排卵を遅らせる、受精を妨げる、受精卵の着床を阻止するなどの作用があります。
生理周期のどの時期に服用したかで作用の仕方は異なりますが、その段階に応じた効果で妊娠を回避してくれます。 - ただ、緊急避妊ピルは中絶薬ではありません。
すでに受精卵が着床してしまっていた場合には服用しても効力がありませんので、ご注意ください。
ピル服用の注意事項
ピルの副作用について
- ピルは服用開始後しばらくの間、頭痛や吐き気、倦怠感、乳房の張り、不正出血、体重増加、ニキビなどの副作用が起こることがあります。
ただし、これらの小さな副作用については、服用を続けることで徐々におさまっていくとされています。 - 大きな副作用としては、血栓症のリスクが高まると言われています。
発症するのはごくまれなケースですが、喫煙でそのリスクはさらに高まると考えられているため、ピルを服用される場合は禁煙することをおすすめしています。
ピルは薬であるという認識を忘れずに
- ピルはサプリメントではなく薬です。
気が向いたときに飲めば良いというものではありません。
避妊効果を十分にするためには、決められた量を決められた回数きちんと飲むことが重要になります。
服用方法を守らなければ、効果が得られないだけでなく、副作用も出やすくなりますので、注意しましょう。 - 薬は、良い作用も悪い作用も含めて体に影響のあるものです。
服用していて異常を感じたときは、自己判断せず処方された婦人科を受診するようにしてください。
定期的に健診を受けることも大切です。
通販ピルの危険性について
- 最近は、インターネットを中心とした通信販売でもピルが売られているのを見かけますが、通販で購入したピルを服用するのはやめましょう。
- 通販で販売されている薬の中には、偽物が含まれています。
偽物のすべてが効果のないものではありませんが、中には有効成分と同時に危険成分も含まれているものも存在します。
服用して効果がないだけならまだしも、命の危険がある毒物を知らずのうちに摂取してしまうことになれば、取り返しがつきません。 - 通販で販売されているもの全てが偽物だとは言いません。
しかし、巧妙に作られた偽物と本物を一般人が見極めるのは、ほぼ不可能です。
分の身を守るために、ピルは認められた機関を受診の上、処方してもらって飲むようにしましょう。
費用
診察料1,500円 1か月2,980円(税抜)




