婦人科一般

女性特有の主な疾患

女性特有の主な疾患
  • 痛みや出血がある場合は、我慢したり自己判断したりせず、早めに婦人科を受診するようにしてください。
  • 自分では大したことではないと思っていても、大変な異常であることもあります。
  • おかしいと感じたらすぐに、こまめに受診してください。
  • 些細な心配事でも構いません。お気軽にご相談ください。

おりものの異常

  • おりものとは、膣や子宮の出口で作られる分泌物であり、膣内の潤いを保ったり、雑菌の進入や増殖を防いだりする働きがあります。
    おりものの中には善玉菌がいるのですが、これが少なくなってしまうと、膣内の抵抗力が落ち、感染などのトラブルが起こりやすくなります。
  • おりものに異常を感じたときは、病気が潜んでいる場合があります。
    正常なおりものは白っぽく粘り気のあるものですが、個人差があるので、普段から自分のおりものの状態を正しく理解しておくことが、異常を察知するために大切になります。
  • おりものの量がいつもより多かったり、色に変化があったり、ニオイやかゆみをともなう場合は、性感染症、感染症、ポリープ、がんなどの病気のサインである可能性がありますので、すぐに婦人科を受診しましょう。

膣炎・尿漏れ

  • 膣炎とは、膣の組織が赤くなり、腫れてヒリヒリするような感覚になる炎症のことを言います。
    主に膣の細菌感染で起こります。
    おりものが増加したり、かゆみをともなったりすることも多いです。
    症状が軽いものであれば、特に危険な病気というわけではありませんが、炎症があれば不快な感覚になりますし、放っておくと別の病気に発展する可能性もありますので、我慢せず早めに婦人科を受診するようにしてください。
  • 女性は、妊娠・出産時や加齢にともない尿漏れが起こりやすくなりますが、子宮筋腫や子宮がんの場合にも、尿漏れやそれに似た症状が起こりやすくなります。
    突然尿漏れするようになったり、症状がひどくなったりしたときは、早めに婦人科を受診してみるようにしてください。

不正出血

  • 生理のとき以外に性器から出血することを不正出血と言います。出血とひとことで言っても状態は様々で、真っ赤な鮮血のこともあれば、茶色い出血、ごく少量のものなどがあります。
  • 不正出血の原因の多くは、一時的なホルモンバランスの崩れです。
    すぐにおさまる場合は経過観察のみで問題ないでしょう。
    しかし、膣炎や子宮系の腫瘍など、危険な病気が潜んでいて治療が必要な場合もあります。
    いずれにせよ、不正出血があるのは体に何らかの異常があるというアラームなのです。
    通常の生理以外で出血があったときは、自己判断で放置せず、すぐに婦人科を受診し、診察・検査を受けることが重要です。
  • また、不正出血があった場合に「がんかもしれない!?」と慌てなくて済むよう、普段から定期検診を受けることもおすすめします。

子宮筋腫

  • 子宮筋腫とは、子宮の色々なところにこぶのような腫瘍ができる疾患です。
    30歳~40歳代の女性に多く見られ、成人女性の4~5人に1人はあると言われていますが、自覚症状のない方も多いようです。
    女性ホルモンの影響で筋腫ができたり大きくなったりすると考えられているものの、発症の根本的な原因は解明されておりません。
  • 症状として現れる場合は、経血量の増加、血の塊が出る、生理が長引く、腹痛や腰痛がある、不正出血、貧血、膀胱の圧迫などが起こります。これらの症状がある場合は放置せず、早めに婦人科を受診するようにしましょう。
  • 治療方法は大きく薬物療法と手術に分かれます。
    症状の程度や筋腫の数、大きさによってどちらにするかを決めますので、検査結果を見ながら医師と相談しながら進めていきましょう。
  • 筋腫の腫瘍は良性ですが、悪性の肉腫に変化する可能性はゼロではありません。一度筋腫が見つかった方は、定期的に検診を受けるようにしましょう。

子宮内膜症

  • 子宮内膜は通常毎月増えていき、剥離するときに出血を起こし、生理となります。
    しかし、子宮内腔で増えるはずの子宮内膜の組織が、卵巣や腸、腹膜などまったく別の場所に存在し、増殖してしまうことがあります。
    それが子宮内膜症です。
    子宮内膜症になると、腹痛や腰痛、排便痛などに襲われたり、卵巣で出血が起こり貯留すると、卵巣が腫れたりすることがあります。
    症状として最も現れやすいのが重い生理痛です。
    生理中または生理の直前直後に、日常生活に支障を来すほどの激しい下腹部痛、腰痛がある場合には要注意です。早めに婦人科を受診しましょう。放っておくと不妊の原因にもなります。
  • 治療は主に薬物療法か手術になります。
    今後の妊娠を希望するのか、がんのリスクを下げるのかなどによって治療方法は変わってきますので、医師と相談しながら治療を進めることが大切です。

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